現場監督の仕事Ⅱ②(現場監督に向き不向きはあるの?)
長かった夏が終わり
ようやく秋めいてきましたね~
でも今週からグッと寒くなり
職人さんの間でも風邪やインフルエンザになった!
という話を聞いたりし始めているので
監督としては秋から冬にかけても
自身や職人さんの体調を気遣う季節は続くのですが。
さて
前回から始まった「監督の仕事Ⅱ」シリーズですが
今回は「監督に向き不向きはあるの?」です
で
結論から言えば
「誰でもやとうと思えばやれる」
「向きや不向きはないですよ」
といいたいところなのですが
経験的にいってやっぱり
「向き不向きはある」
ということになりますね~
それは
例えば監督の仕事が
昔ほどではないとはいえ
いわゆる3K「きつい、汚い、危険」であるということから
それに耐えうるのか?ということだけではなく
今年のような夏の酷暑や真冬の寒さや春の突風や夏の台風など
自然相手の厳しさがあるからということだけでもなく
もちろんそういういわゆる「苦しいこと」や「困難」を楽しめるのか?
ということもなくはないのですが
いろんな監督が辞めていくのをたくさん経験して思うのは
そういうある意味で身体論とか精神論での適応力というよりは
「バランス感覚」こそが監督には大切なのだと思います
より具体的に言って
ミリ単位での図面を見れる細かさとか
品番をひとつひとつ確認する細かさが必要なときもあれば
大枠の予算をとらえ、大局的に動かないといけないときもある
全部が全部、細かいことまでをやっていれば精神が潰れることにもなるし
かといって、細かいことをおろそかにしすぎると痛い目に合うこともある
職人に厳しいことだけいい続けても、職人はついてこないし
少し甘い顔をすればとたんに仕事の精度が甘くなりなめられることにもなる
だから
これらの落とし所といいますか
匙加減が
いい意味でのバランスがとれてこそ
いい現場、いい現場監督になるのであって
そういう意味で
「何かに偏りすぎたり、こだわりすぎない」ことが大切というか
難しいことばで言えば「中庸」であることが
監督の仕事では大切だし
そういう「中庸」の状態をできるだけ長くキープできる人が
監督には向いていると私は思っています
といっても
何事も
それはやってみないとわからない!(笑)
なのはどの仕事、どの職種においても同じなので
「監督になりたい!」
という人がいればいつでもウェルカムなのですが(笑)
というわけで
現場監督暦30年以上の有馬からでした~
(次回は「現場あるいは現場監督の魅力あるいはやりがいについて」です)