現場監督の仕事⑩(屋根の防水検査)
2023.02.16 建築コラム
まだまだ寒い日が続きますね~
それでも立春が過ぎ、これからだんだんと日が長くなり、暖かくなってくると
やがて三寒四温となり、一気に春めいてくるわけですが、
そうなると現場的に心配なの雨(菜種梅雨)ですね~
というわけでもないのですが
今回は家づくりにおいて、その雨を家に入れないための防水検査の話
その中でも【屋根の防水検査】の話です
まず検査の時期は、上棟後すぐ、屋根防水シートを張ってすぐに行われます
そして
①矩計図や仕様書等で明記されている防水素材できちんと張られているか?
②その防水材に破れ等はないか
⓷上下及び左右の継手の重ね代がその防水材の規定する寸法以上になっているか?
といった基本的なことを、すべての上下及び左右について、
ひとつひとつ目視及び触手にて確認いきます。
そして次にここが最も大切なことになりますが
雨が入りやすい部位を各部細かくチェックしていきます
具体的には、とりわけ雨の入りやすい下記のようなところ
④屋根の棟部、及び谷部の重なり部
⑤屋根と壁の取り合い部の屋根面からの立上り部
⑥下屋と壁の取り合い部
⑦入母屋部の隅部
といった部位は、特に入念にチェックしていきます
しかし、この「雨の入りやすい部位」というのは
ことばで書くのはすごく簡単のですが、実際はすごく奥が深く、そして難しい
それは屋根の形が千差万別で、また屋根の素材も多種多様なわけで
またその家の立地や風向きによっても、気をつけないといけない所はあるわけで
そういったところを、ひとつも漏らさずに、ひとつひとつチェックすること
それが雨漏りを防ぐ最も大切な検査!ということになります
さて、屋根の防水検査が終わったところで
次は構造の検査ということになります。ではまた。