現場監督の仕事⑪(上棟後すぐの構造検査)
2023.03.18 建築コラム
3月は年度末よいうこともあって、建築業界全体が忙しいので、
なんとなくバタバタというか。気忙しい感じがしますね
さて、屋根の防水検査も終わり、
今回からはいよいよ構造の検査ということになります。
というわけで、上棟時もしくは上棟直後にやらないといけないのは
まず納められた構造材(集成材)がきちんと定められた基準に合致しているか?
柱や梁の樹種等に間違いがないか?
構造材に著しい欠けやその他不具合がないか?
といったことを念のため確認します
笑い話にさえなりませんが、
実際に樹種が違ったり、強度不足の柱や梁が納入されることもありΣ(゚Д゚)
その際は。構造材そのものを入れ替えないといけなくなりますので
念のためとはいえ、大切な確認事項となります
次に建物の柱がきちんと規定値の範囲で垂直に建っているかを、
水平器を柱にあって確認します
これは全数というわけではありませんが、建物の四隅や中間部
あるいは各部屋の四隅など、重要と思われるポイントをチェックしていき
さらに、梁と梁の接合部のボルトを一本一本確認していきます
外周部はすぐに耐力合板等で塞がれてしまいますので、
できるだけ早くにこのボルトの締め付け(金物接合の場合はピン)が
きちんと施工されているかを確認することが大切です
また併せて建物の水平剛性をとるために大切な、火打ち・構造合板等は
その位置やボルトの締め付け、及び所定の釘が打たれているかを
確認していきます。
基礎もそうでしたが、構造に関する検査は、進捗にあわせて
タイミングよく行っていくことが大切です
というわけで、今回は上棟後すぐの構造検査でした。
次は上棟後しばらくしてから、
柱金物や筋交いの金物がついた段階での構造検査なります