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現場監督の仕事①(地盤改良工事の着工確認)

2021.04.26 建築コラム

はじめまして
現場監督の有馬です

今回から当番制になり
私もブログを書くことになったのですが
特に書くことも思いつかないこともあって…
というわけで
まずは基礎の工程の前にある
地盤改良工事での監督の仕事です

【前日までの準備】
①配置計画図の確認
・改良工事までに地鎮祭等で配置計画を現地で確認します
・重機や改良材の搬入経路等確認
②基礎伏図の確認
③改良杭計画等の図面確認
・②と③はセットでの確認となります
 地盤改良杭の高さが基礎伏図と照らしてあっているかを再確認します
 (補強で深く掘り下げている箇所は特にあっているか要注意です!)
④仮設水道の設営の確認
・これが一番大切なのですが改良杭の場合、水が必要になることが多く
 その場合、水がないと施工ができません。水道屋さんに工事日までに
 の設営を何度も依頼しておくことが肝要です

【当日の確認】
①境界ポイントの及び配置図の指示
・建物配置の基準となるポイント及び基準となる建物の並行ラインを指示します
②ベンチマークの確認及び設定GL高さの指示
・基準となるベンチマーク(道路のマンホール等が多いです)を指示し
 そこからの設計GLの高さを指示します
③現場で設営された改良ポイントマークと改良計画図の照合
・①と②の結果で、現地にマーク(リボンのついた杭等)された
 杭の位置や本数を確認します
③重機搬入及び改良材搬入の立会
・大きな機械の搬入となり、危険作業が伴うので安全確認のため
 重機の搬入が終わるまで、現地で立会います
④改良工事施工開始の確認
・改良杭が予定された深さまで問題なく進み始めるのを確認します

以上が
地盤改良工事に伴う現場監督の仕事となります

改良工事そのものは決して難しいものではないのですが
配置等を間違えると、取り返しのつかないことになりますので
配置の確認は特に重要です。
また同じく杭の高さを間違えると
しっかりと家の荷重を支えられない改良工事になってしまいますので
ここも注意が必要とされるところです

またこれも実際にまれにあることですが
土の中は予測できないことから
実際に地中埋設物(昔の基礎や埋められたゴミ等)出てきたり
湧水が出てくることもあり
これらの出来事は起こった時のその時の状況の程度を確認し
都度対応を考えていくしかありません

何にせよ地盤改良工事の目的は
家の荷重を基礎でしっかりと支えるためなのですが
残念ながら
地中に隠れる部分でもあることから
杭の深さや杭の品質等に
不正があることも事実ですので
しっかりとした施工がされるよう
現場監督の目が大切になります

次回は
基礎工事の予定です

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