
【第1回】家づくりで予算オーバーしやすい原因とは?
こんにちは、atelier SUBACO 広報担当です。
※こちらのコラムでは毎週、月・水・土曜日に「家づくりに役立つ情報」を発信しています!
あっという間に、2月も中旬に差し掛かりましたね。
寒さが続く中、春の訪れが待ち遠しく感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ寒さが厳しい日が続きますので、体調にはくれぐれもお気をつけください。
さて、今週のテーマは「家づくりの予算オーバー」についてです。
「注文住宅を考えているけれど、予算内に収まるか不安…」「後から追加費用が発生しないようにするにはどうすればいい?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
特に初めて家づくりをされる方は、どこにコストがかかるのか、どのポイントに注意すべきかが分かりにくいものです。
気づかないうちに予算オーバーしてしまうということも少なくありません。
家づくりでは、思わぬポイントで予算が膨らんでしまうことがあります。
理想の住まいを実現するためには、事前の計画と賢いコスト管理がとても重要です。
そこで今週は、予算オーバーしやすいポイントとその対策について、「①家づくりで予算オーバーしやすい理由」「②注意したい家づくりの追加費用」「③土地選びの落とし穴&予算オーバー対策」の3回に分けて詳しくお話していきます!
これから家づくりを考えている方にとって、予算管理のヒントになれば幸いです ^^
本日は第1回ということで、「家づくりで予算オーバーしやすい原因」についてお話ししたいと思います。
家づくりは人生の中でも大きな買い物の一つだからこそ、しっかりと計画を立てて進めたいものですよね。
実際に注文住宅を建てた多くの人が「予算オーバーしてしまった」と感じているのは事実で、そのようなケースは非常に多いです。
特に初めてお家づくりをされる方は、どこにどれくらいのコストがかかるのか把握しきれず、予算オーバーにつながることがよくあります。
今回は、そんな予算オーバーしやすい2つのポイントに焦点を当て、その原因と対策を詳しくご紹介いたします!
【家づくりで予算オーバーしやすい主な原因】
注文住宅では、建物本体の費用だけでなく、設備・オプション・外構・土地の条件などさまざまな要素が予算に影響します。
特に初めての家づくりでは、以下のような理由で予算が膨らみがちです。
・理想と現実のギャップ:「せっかく建てるなら…」と理想を追い求めすぎてしまう
・オプション追加の積み重ね:契約後の打ち合わせで設備や仕様を変更し、費用が増加してしまう
・見落としがちな費用:標準仕様に含まれない部分や、土地による追加工事が発生する
今回は、この中でも特に「標準仕様とオプションのギャップ」「設備や仕様のグレードアップ」の2つに注目していきたいと思います!
① 標準仕様とオプションのギャップ
注文住宅には、「標準仕様」と呼ばれる基本的な設備・仕様があり、それをベースに見積もりが作成されています。
標準仕様は、住宅を建てる上で最低限必要な設備や材料を基にしたものなので、価格も抑えめに設定されています。
しかし、家づくりを進めていく中で「もっとこうしたい」「こだわりたい」という思いから、オプションやグレードアップを追加していくことが多々あります。
これが、気づかないうちに予算オーバーを引き起こす原因となってしまいます。
例えば、標準仕様のキッチンに「もう少し広くしたい」「収納を増やしたい」とオプションを追加したり、窓を「断熱性能の高いものに変更したい」とグレードアップすると、これらの追加費用が積み重なり、最終的に予算オーバーとなることがあります。
また、床材を無垢材にアップグレードする場合も、素材自体が高価なため、広い面積に使用すると予算が膨らんでしまうことがあります。
こうした変更は、最初に提案された標準仕様から外れるため、想定以上のコストが発生し、予算を超える原因となってしまいます。
✓ できる対策
・要望に優先順位をつける
注文住宅で予算オーバーを防ぐためには、家族全員でしっかりと話し合い、要望に優先順位を付けることが非常に重要です。
外観デザインや床材、壁紙の素材選び、リビングの開放感、キッチンの広さと収納力、エアコンや冷暖房設備など、それぞれの要素が家づくりに与える影響は大きいです。
まず、どの場所でどのようなライフスタイルを送りたいかを明確にイメージし、生活に欠かせない部分と、少し後回しにしても問題ない部分を分けておくことが大切です。
こうすることで、予算内で満足度の高い注文住宅を実現することができます。
・契約前に標準仕様をしっかり確認する
契約前に標準仕様をしっかり確認しないことで、予算オーバーの原因になることがよくあります。
多くの人が「標準仕様に含まれている」と思い込んでいた部分が実際にはオプション扱いで、後から追加費用が発生するケースも。
例えば、キッチンや浴室、照明の設備、外壁の材質など、最初に提示された見積もりの中で「これが含まれている」と認識していた部分が、実際には標準仕様外だったり、グレードアップが必要なオプションだったりすることがあります。
細かい部分まで確認せず、予算内で収まると安心して契約を進めてしまうと、後から予算が膨らむことになるため、契約前に「どこまでが標準仕様で、どこからがオプションなのか」をしっかりと確認し、細かい部分までチェックすることが、予算オーバーを防ぐためには非常に重要です。
・オプション費用を見積もる
オプション費用を事前に見積もり、標準仕様との差額を確認することが重要です。
契約前に「標準仕様」と「オプション仕様」の違いを明確にし、費用が予算にどれだけ影響するかを把握しましょう。
また、オプションの優先順位を決め、最も重要な部分から追加することで、予算内で満足できる家づくりが可能になります。
② 設備や仕様のグレードアップ
注文住宅の設備(キッチン・お風呂・トイレなど)は、グレードによって価格が大きく異なります。
カタログやモデルハウスを見学すると、最新の設備や高性能な仕様が魅力的に映り、「もう少し良いものにしたい」と思うことが多いかと思います。
しかし、キッチンのアイランド化や食洗機の追加、お風呂の浴室乾燥機や広い浴槽、トイレのタンクレス化や手洗いカウンターの設置など、グレードアップを重ねるうちに、予算を大幅に超えてしまうケースも少なくありません。
設備の充実は快適な暮らしにつながる一方で、費用の増加を招くため、慎重に取捨選択することが大切です。
✓ できる対策
・モデルハウスの仕様に惑わされない
モデルハウスは、通常、最上級のグレードを採用した設備が使われています。
そのため、モデルハウスを見学して「これが欲しい」と思うことがあるかもしれませんが、実際には予算を大きく超えることもあります。
モデルハウスで使われている設備が自分の予算内で選べる範囲なのかを確認し、現実的に選択可能な設備を見極めることが大切です。
予算内で納得のいく仕様を選ぶために、モデルハウスでの仕様をそのまま採用するのではなく、自分たちに合った設備選びを行うことで、無理なく理想の住まいを実現できます。
・ 設備ごとの価格差を事前に確認
住宅設備の価格差は、標準仕様とオプションの間で大きく異なります。
例えば、標準のキッチンとアイランドキッチンでは、価格が数十万円以上違うこともあるため、事前にカタログや見積もりで、標準仕様と希望するオプションの価格差をしっかり確認しておくことが重要です。
この段階で、オプションの選定が予算内で収まるかどうかを把握することで、後で驚くことなく計画的に設備選びができます。
・優先順位を決める
家づくりでは、予算内でどの設備にこだわるかを明確にすることが大切です。
例えば、「キッチンは広さやデザインにこだわりたいが、トイレは機能的でシンプルで良い」といったように、設備ごとの優先順位を付けるのがおすすめです。
優先度の低い設備は、標準仕様のままで抑えるなど、取捨選択を行うことで、満足度を高めつつ予算内で収めることが可能になります。
以上、「家づくりで予算オーバーしやすい原因」についてお話しいたしました!
注文住宅を建てる際、予算オーバーになりやすいポイントをしっかりと事前に押さえておくことで、後から予算が膨らむ心配を減らし、理想の家を無理なく実現することができます。
上記でお伝えしたポイントを参考に、優先順位をつけて計画的に設備選びや仕様変更を行うことで、予算内で満足できる住まいを手に入れていただければと思います ^^
次回のコラムでは、「注意したい家づくりの追加費用」について詳しくご紹介いたしますので、お楽しみにお待ちください!
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。
