
【第1回】小上がりをつくるメリット・デメリット
こんにちは、atelier SUBACO 広報担当です。
※こちらのコラムでは毎週、月・水・土曜日に「家づくりに役立つ情報」を発信しています!
最近は気温もあたたかくなり、少しずつ春の気配を感じるようになりましたね ^^
季節の変わり目ですが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
体調にはお気を付けてお過ごしくださいね!
さて、今週のテーマは「 小上がりのある家」についてです。
家づくりを始めるにあたって、「家の中にもう少しリラックスできるスペースを作りたい」「収納の場所を増やしたいけれど、部屋が狭くなるのは避けたい」など、さまざまな悩みを抱えている方も多いと思います。
そんな悩みを解決するためにおすすめしたいのが 「小上がり」 です。
小上がりとは、床を一段高くして作るスペースのことで、リビングやダイニングに設けることが一般的です。
畳を敷いてくつろぎのスペースにしたり、収納を設けたりと、さまざまな用途に使えるため、家族みんなが快適に過ごせる空間を作り上げることができます。
ただし、小上がりを取り入れるにはいくつかの注意点があったりと、実際に導入を考える前に、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが重要です。
そこで今週のコラムでは、「小上がりをつくるメリット・デメリット」「暮らしに合わせた小上がりの間取りアイデア」「小上がりをつくる際のポイントと注意点」の3回に分けて、詳しくご紹介いたします!
これからおうちづくりを考えている方はぜひ参考にいただければ幸いです ^^
【第1回】小上がりをつくるメリット・デメリット
家づくりを考える際、「小上がりを取り入れるとどんなメリットがあるのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
小上がりとは、部屋の一部を一段高くしたスペースのことで、主にリビングの一角に設けられ、和室として使われることが多いです。
広さは 畳3~4.5畳 ほどのコンパクトなサイズが人気で、6畳以上 になると引き戸で仕切る和室として使われることもあります。
また、小上がりの段差やデザインはリビングと異なっても、統一感を持たせやすいのが特徴。
収納スペースとして押し入れやクローゼット、床下収納 を活用するケースもあります。
それでは、「小上がりをつくる メリットとデメリット」 を詳しく解説いたします!
~小上がりをつくるメリット~
① くつろぎスペースとして快適
・ソファがなくても快適にくつろげる
小上がりは、フローリングや畳を敷くことが多く、床に直接座ったり寝転んだりできる ため、ソファがなくても快適に過ごせるのが魅力です。
また、小上がりに カウンターを取り付ければ、ワークスペースやお子様の勉強スペース として活用することも可能。
リビングやダイニングの近くに設けることで、家族の存在を感じながら個々の時間を楽しめる のもメリットです。
さらに、クッションや座椅子を置けば、よりリラックスできる空間 になります。
・畳を敷けば、コンパクトな和の落ち着いた空間に
「和の雰囲気を取り入れたいけれど、和室を一部屋つくるほどのスペースは取れない…」そんな方には、小上がりを畳敷きにするのがおすすめ です。
和室を設けるには5帖以上 の広さが必要になることが多いですが、小上がりなら 3帖ほど のスペースでも実現することが可能です。
リビングの一角にコンパクトな和の空間をつくることができます。
また、ちょっと横になったり、お子様の遊び場として活用したり できるため、少しのスペースでリラックスできる空間を演出できるのも魅力です。
② 収納スペースを確保できる
小上がりの下部を収納スペースとして活用することで、デッドスペースを減らし、限られた空間を有効活用することができます。
・引き出し収納として活用
小上がりの床下を引き出し収納にすることで、リビング周りの小物や季節用品、おもちゃなどをスッキリ片付けることができます。
また、小上がりの下部を収納として活用することで、押し入れやクローゼットを設ける必要がなくなり、その分居住スペースを広く使える というメリットもあります。
・家族構成やライフスタイルに合わせて設計できる
例えば、お子様がいる家庭ではおもちゃ収納に、仕事をする方は書類や道具の収納スペースにするなど、暮らしに合わせた設計が可能です。
③ 空間にメリハリを与える
小上がりは、段差を活かして空間を緩やかに仕切ることができる のが特徴です。
間仕切りや壁を設けなくても、「くつろぐ場所」と「作業する場所」など、用途ごとにゾーニング できます。
また、床の高さを変えることで 視線に変化が生まれ、奥行きのある立体的な空間 になり、デザイン性を高める効果もあります。
さらに、小上がりを ダイニングの横に配置すれば、家事をしながら子どもの様子を見守れる など、家族とのつながりを大切にした間取りも実現可能です。
④ ライフスタイルに合わせて多目的に活用できる
小上がりは、ライフスタイルや家族構成に応じてさまざまな用途に活用できる 柔軟な空間です。
例えば、畳を敷けば子どものプレイスペースに なり、安全に遊べる環境を作れたり、おもちゃ収納と組み合わせれば、片付けもスムーズです。
また、家事スペースや作業スペース としても便利で、アイロンがけや洗濯物を畳む場所として活用したり、デスクを設置してワークスペースにすることも可能です。
さらに、来客時には布団を敷いて簡易的な寝室 としても使え、家の中の限られたスペースを有効に活用できる点がメリットです。
~小上がりをつくるデメリット~
① リビングが狭く感じることもある
小上がりを設けることで、リビングの一部に段差ができ、視覚的に空間が区切られることになります。
この段差があることで、広さや開放感が損なわれ、圧迫感を感じることがある のがデメリットです。
特に、リビングが限られた広さのあるコンパクトな間取りの場合、小上がりがあることで床面積が減少したように感じること があります。
段差が視覚的に空間を分けるため、部屋全体が狭く感じることがあるのです。
また、小上がりを設けることによって リビング全体のレイアウトや家具配置に制限がかかる場合もあります。
開放感を大事にしたい場合は、リビングのスペースに十分な広さがあるか、段差の高さや位置を慎重に選ぶ必要があります。
特に、小さなリビングでは、段差が不必要な圧迫感を生まないよう、設計を工夫することが大切です。
② バリアフリーではないので、掃除や将来的な不便を感じることもある
小上がりには段差があるため、お掃除ロボットを使えない というデメリットがあります。
段差部分や小上がりの下は手動で掃除する必要があり、特に掃除機を上げての掃除は少し手間と感じることもあります。
これが日常的な負担になる可能性もあるため、定期的に掃除をすることを考慮する必要があります。
また、年齢を重ねた後の暮らし方に影響を与えることもあります。
元気で自分で家事をこなしているうちは、小上がりの段差に座ったり、ベッド代わりに使っても問題なく立ち上がることができます。
しかし、介護が必要になったり、寝て過ごす時間が増えると、段差が不便に感じることがあります。
将来的に段差が不自由さや負担を感じることもあるため、長期的に住む家を考える際にはバリアフリー対応の設計も重要です。
③ コストがかかる
小上がりを設けるには、床を一段高くするための工事が必要で、通常の床より施工費が高くなります。
さらに、収納スペースを追加する場合は、専用の設計や材料費、工事費がかかり、全体のコストが増加します。
これらの費用は家の規模や間取りによって変動するため、予算に余裕があるかを慎重に確認し、計画的に設計することが大切です。
以上、「小上がりをつくるメリット・デメリット」についてご紹介しました!
小上がりは、快適な空間作りや収納の工夫など、さまざまな利点がある一方で、コストや掃除の手間、バリアフリーへの配慮などのデメリットもあります。
家づくりにおいては、自分たちのライフスタイルや将来の暮らしを考えながら、メリット・デメリットをしっかりと理解したうえで取り入れるかどうかを検討することが重要です。
ぜひ今回のコラムを参考に、ご自身の生活スタイルに合った最適な空間作りを考えていただければと思います ^^
また、SUBACOのYouTubeチャンネルでは、小上がりのある家の魅力をたっぷりご紹介するルームツアーを公開中です!
実際にどのように小上がりが空間を活かしているのか、リビングやダイニングとのつながり、収納の工夫など、参考になるポイントが盛りだくさんです。
家づくりのアイデアを探している方は、ぜひチェックしてみてください!
「家族での時間を大切にする、畳の小上がりのある家」はこちらからご覧いただけます。
次回のコラムでは「暮らしに合わせた小上がりの間取りアイデア」をご紹介しますので、お楽しみにお待ちください!
それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。
