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現場監督の仕事③(基礎着工時の確認)

2021.06.21 建築コラム

梅雨はまだ明けないようですが
今日はもう夏至だとか…
いよいよ本格的な夏が近づいてきてますね

さて
今日は
神戸市西区の秋葉台にて基礎工事の着工でした

なので
朝イチから現場に直行したわけですが
基礎着工時の現場監督の仕事は以下のようなことになります

①配置確認
基礎配置の基準点及び並行ラインの確認
家の配置の基準となるための基準点の境界からの距離
及びどの境界のラインに平行にするのかを確認します

②ベンチマークと設定GLの確認
高さの基準となるベンチマークの確認と
そこからの設定GLの高さを確認し
設計GLに問題がないかの最終確認を現場で確認します

③地盤の土質及び地耐力の確認
今は先に地盤調査をしますので、掘ってみたら土がやわらかかった!
というようなことは、ほぼなくなりましたが
それでも実際に掘ってみないと土質を含め、地耐力も確認できないのが
土の下の世界なので、根入れ深さを確認し、
基礎の地盤に問題がないことを確認します

④基礎工程の確認及び伝達
設定GLによって残土の搬出量を予測し、掘方の完了日及び捨てコン打設を決め
そこから
配筋作業期間→配筋検査日及び先行スリーブ施工日→スラブコンクリート打設日
→立上型枠組立期間→型枠・アンカーボルト等検査日→立上コンクリート打設日
→養生機関→型枠バラシ・埋め戻し日
を決定し、関連業者に基礎工程を伝達します

とまぁ
朝イチの着工時はだいたいこんな感じなんですが
私の経験上は基礎着工は必ず立会います

といいますのも
基礎の配置だけは間違えば大変なことになるわけで
配置が数センチ狂うだけで軒が越境したり、法規制にかかったりするわけで
それだけでも大変なことなんですが

ほんとありえないことですが
今までに聞いた話では
東西南北をあやまり玄関の位置を間違えたり
果ては分譲地などで他人の土地に基礎をつくったりと
そういうこがないとは限りませんし

掘方をはじめたら
ゴミが土の中から大量に出てきたり
昔の基礎や配管などの地中障害物が出てきたり
時には岩盤や湧水が出てきたりと
ほんといろんなことがあるのが基礎の初日なので
それなりに緊張感のある日ではあります(笑)

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