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模型のお話。

2018.03.16 建築コラム

こんにちは。安良城です。

今日は久しぶりの雨で、お気に入りの傘を持って通勤しました。

いつもは家から最寄り駅まで自転車なのですが、今日は15分程歩きました。

お気に入りの傘と一緒だと雨の日もいいものですね♪

みなさまは建築模型というものをご存知でしょうか。

私も学生の頃からいくつか製作してきたのですが、作り方や材料について少し知識があるだけで、模型について詳しく知らないなと。。ふと思いまして今日は、勉強を兼ねてご紹介させていただきます!!

今回は建築模型の種類と歴史について紹介します。

■建築模型とは

建物を設計したり、建設したりする前に予め形態や大きさ、使い勝手などを確認するために製作する検討用の模型(スタディ模型)。他にも。。建物の完成形を表現したプレゼンテーション模型。博物館や資料館などで説明目的に作られる演出模型。マンション販売業者による商業模型などがあります。

※模型の中でも最初に紹介したスタディ模型が数多く作られています。

スタディ模型を製作して見てみるとイメージが沸きやすく、実物と近いものができるので質の高い建築を目指すことができるのです。今からお家を建てられる方も、打ち合わせで将来のお家の模型を見るとすごく感動されると思いますよ!!

■建築模型の歴史

日本では法隆寺や清水寺など、歴史建築物建設当時も縮尺模型を製作されていました。

私たちが生まれる何100年も前から建設に伴う現場には模型が作られおり、建設手順や部材寸法などを確認するために必要とされていました。その模型は宮大工さんが作っていたそうです。

現在のような建築模型の基礎ができたのは近代建築の完成予想模型(プレゼンテーション模型)からのようです。石やレンガのような構造物を作る近代建築は、従来の「木」を使った日本建築のような材料では製作時に難点が多く、作るのが大変です。ともかく平坦な板を作るだけでも苦戦します。 そこで、職人さんが知恵を出し、あみ出したのが「石膏模型」でした。 石膏という素材は粉状ですが、水を加えて数分の間は液体状で、その後硬化し、石のような素材に変化します。この特性を利用して、平坦なガラス板を2枚用意して片方のガラスに石膏を少量流し、その上にガラス板を乗せるとガラスとの間に石膏の薄い膜が出来ます。ガラスの間隔を調整することで2ミリや3ミリの薄い均等な石膏ボードを作ることが出来ます。 このような方法を応用して部品を作り本格的な建築模型が作られるようになりました。

近年では石膏に変わる素材として「スチレンボード」ができ、簡単に建築模型を製作することが出来るようになりました。。

模型はそんな昔から歴史があったのですね。

今は建材屋さんに行けば材料が手に入りますが、昔はたくさんの職人さんの知恵で一つ一つの材料を作り、模型ができていたんだと考えると、今は幸せだなと思います。感謝の気持ちを忘れず、今後は模型を作っていきます。

次回は模型に使う材料や製作方法などご紹介させていただきます!

お楽しみに!!

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